今こそ再評価されるべき「こんにちは」システム

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前回の記事に引き続き、ネトゲ界隈のコラムを書いていこうと思ったんですが、

ぴぎ氏の 厨二病 哲学カテゴリとは方向性が変わってきましたので、

新たに「ネトゲ学」としてカテゴリを新設し、投稿していきたいと思います。よろしく。

 

前回は「陳腐化するフレという単語」について書きましたが、

その中で『「ゲームと言うシステム」が支配する世界で「友達」は存在しない』と仮定しました。

しかしながら、僕自身の考えは本当にシステムの所為にしてしまっていいのだろうか?と言う所もあります。

プレイヤーの考え方次第?運営の意識改善?いや、そうではなく、

逆にシステムにソレを補ってもらう必要はないだろうかというのが今回のテーマです。

 

————————————————–

 

我々は以前「Master of Epic」と言う、それはそれは素晴らしかった(←ココ重要)ゲームで出会い、

6年以上に渡ってあのゲームをプレイし続けてきた。

今思えばキチガイもいいところ。まあ思い出は美しいままで。

 

その「Master of Epic」(以下MoE)には、「/hail」と言うコマンドが存在した。

これは、相手をターゲットして実行すると「こんにちは ○○」(○○は相手の名前)を

Sayで発言するだけのコマンドだった。

デフォルトのショートカットキーも押しやすく、Hを押すだけ(Alt+Hだった気もする)に設定されており、

通常これを使ってNPCとの会話をスタートさせる事も可能だった。

 

一見すればただのおせっかいコマンドのように見えるこの「こんにちは」コマンド。

だが、ほぼ全てのプレイヤーが日常会話の切り出しや、街中での挨拶などにコレを使用していた。

自分自身もこのコマンドの存在を疑った事はなく、「みんなやってるからコレが正しい事なんだろう」と、

日本人特有の思考で、気付けば普通に「こんにちは」コマンドを常用していた。

 

僕はこのシステムを今こそ再評価したい。

陳腐化した「フレ」の溢れかえる世界で、ロクに挨拶すら交わされない世界はおかしい。

「こんにちは」の一言から始まる繋がりは無限であると考える。

挨拶はコミュニケーションの第一歩であり、他人と知り合いの壁を越える突破口でもある。

こう書くとなんだこの「こんにちは教」の教祖は…と思われるかもしれないが、

このシステムの利点をいくつか挙げていこうと思う。

 

1)街中のすれ違い挨拶を簡略かつ明示的に

今やっているFF14もそうだが、一般的なMMORPGではフィールドでプレイヤーとプレイヤー同士が

ばったり会う事が当然起こる。

その時に自分も相手も気付いて「あら~奇遇ですね~」なんて話をする事もあるだろう。

ただ、自分が急いでいて簡単な挨拶程度でその場を済ませたい場合も多いだろう。

「エモート」のあるゲームなら「手を振る」とか「お辞儀する」とかそういうモノで済ませられそうだが、

そういった類より言葉で伝えたほうがより良いはず。そこで、「こんにちは」の出番だ。

 

「こんにちは」システムにより、システム上での「挨拶」の定義がなされていれば

プレイヤーはそれを使い、使う事によって「挨拶はこうする」と言う文化が根付く。

そうすれば「こんにちは」された側も、「あ、ちゃんと挨拶してくれたんだ」と認識できる。

馬鹿げた話だが、多くのプレイヤーが用意されたものでしか行動できないのは今に分かった事ではない。

システムで「フレ」が管理されているのと同じく、「コミュニケーション」自体も制御されているのだから。

まずはこの文化を定着させなければならない。

 

2)話の切り出し、そして話しかける相手を明確にする

ゲームに慣れていないプレイヤーはタイピングが遅い事が多い。

初心者プレイヤーはゲームのルールを理解するまでに時間を要し、時には人に頼りたいときもある。

それがネットを介して人と交流するゲーム(MMORPG・MORPG)の魅力のひとつでもある。

そこで、初心者プレイヤーが熟練プレイヤーを捕まえて何かを聞こうとするとき。

タイピングが遅いが相手をすばやく引き止めたい…。

そこで出てくる言葉があの有名な「あの」だ。

 

この「あの」の駄目な点は、誰に対しての問いかけなのかがハッキリしていないことである。

周りに誰もいなければ、あぁ自分なんだなと思えるだろうが、人ごみの中での「あの」ほど困るものは無い。

ソレはお互いにとっての不利益である。

「あの」の後が「教えてください」なのか「ともだちになてください」なのか「いらないアバターください」なのかは

分からないが、とりあえず話を聞いてみる為には、それが自分への問いかけである確認をしなければいけない。

そうすると、大抵の熟練プレイヤーは「私ですか?」と聞き、初心者プレイヤーは「はい」と返す。

一見、普通に見えるがこの間に初心者プレイヤーは一生懸命打ち込んでいた質問内容を消して

「はい」と言うたった二文字の為に全文消していたとしたらどうだろう。

じれったい。

 

そこで出ました「こんにちは」システム。

話しかけたい人をターゲットしてHを押して「こんにちは ○○」、たったこれだけ!

相手も指定できる!話の切り出しに最適!素晴らしく簡潔!

話の切り出しの言葉を選ぶ必要もなく、

相手に自分が話しかけたいという意思を見せる事ができる。いちいち確認する必要も無い。

相手も根付いた文化の挨拶から入って来れば嫌な顔はしないはずである。

双方の得となるのは間違いないだろう。

 

これこそがあの「あの」の代替語として活躍すべきシステムの形である。

初心者の対応を例にあげたが、別に初心者じゃなくてもいろいろな場面で使えるはずだ。

 

 

3)文化が根付けば応用が生まれる

例えばこれはMoEの世界に限った話であるが、

「こんにちは」が別の使い方をされているコンテンツがあった。

それが対人戦である。

 

MoEのプレイヤーは1:1のサシの勝負を好み、よく闘技場に集まって模擬戦をするプレイヤーが多く存在した。

そういった模擬戦で挑む相手を指定するとき、この「こんにちは」が日常的に使用されていた。

今思えばこれほど簡潔な頼み方もない。まあ一種のスラング的な扱いではあったかもしれないが、

システムで相手を指名できるのは利便性が高い。

ストイックにプレイしたい人間がいちいち「○○さんやりませんか?」などと聞くのもわずらわしいだろうし

相手からしてもいつまでも余所余所しく誘われるのも何か気持ちが落ち着かない。

そこで「こんにちは」の一言に全ての意味を込めることが出来たら?

 

「こんにちは ○○(この人強そう・・・!相手してくれるかな?!)」

「こんにちは ○○(おいコラ、さっきはよくもやってくれたな。かかって来いよ!)」

「こんにちは ○○(うはwwwこいつよっわwwwコテンパンにしたろwwwww)」

 

コレが挨拶の魔法である。

もちろんコレを言葉に出来たら最高のコミュニケーションではあるのだが、

対人戦などのピリッとしたコンテンツなどではプレイヤーの層も変わってくる事が多い。

そういったものの補助にもなるのが「こんにちは」システムのいいところだと思う。

 

 

まとめ

 

いかがだっただろうか。

「こんにちは」の無限の可能性はまだまだ出せばきりが無いが、

改めて考えると様々な場面で役に立つ事が多く、

さらにはコミュニケーションの第一歩を踏み出すための土台としてのシステムとしては最高だと思う。

 

ただ、コレに依存しすぎて自分の言葉を失っては元も子もない。

結局このシステムだけでは「フレンドの陳腐化」には何も効果を及ぼさない。

ココから発展させていく力こそがプレイヤーには求められる。そのための踏み台だ。

 

だが、挨拶は大事だ。

挨拶こそがすべてのコミュニケーションの始まりであり、

「フレ」を「友達」にする「最初の一撃」になると僕は考えている。

 

 

コレを以ってここに、「こんにちは教」の設立宣言とする。

みんな、こんにちは。

 

■この記事を書いた人

Kamo'ne
Kamo'ne
オープンワールド、アクションMO・MMO大好き人間。
現在はFF14を中心にプレイ中。
ネトゲでは必ず魔法使い系でプレイする傾向にあり。

7 thoughts on “今こそ再評価されるべき「こんにちは」システム

  • 2015年12月20日 at 18:03
    Permalink

    悔しいけどあのシステムを経験している者として、これは認めざるを得ない。

    こんにちは。

    でもMoEでのこんにちはに該当するのが、FFではお辞儀をするエモートじゃないかなっておもいます。

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年12月20日 at 22:51
      Permalink

      この辺を詳しく書いてなかったから補足させてもらうと
      エモートは数が多く、例えば挨拶するにしたって「お辞儀」でもいいし「手を振る」でもいいわけで
      解釈がそれぞれ人によって異なる。
      さらにいえば、チャットで「こんにちは」という事だって挨拶としてみなされる。
      手段が多すぎるとプレイヤーはプレイヤーの数だけ挨拶の仕方が異なる。
      だからこそシステムで定義された「挨拶」が必要なんじゃないかなと思うわけよ。
      そういう点で「こんにちは」システムは最強だった。

      Reply
  • Annabel
    2015年12月27日 at 00:59
    Permalink

    こんにちは ふらん
    こんにちは かもね

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年12月30日 at 13:57
      Permalink

      煽ってんのか?
      こんにちは アナベル

      Reply
  • 2015年12月29日 at 20:33
    Permalink

    FF14でこんにちはマクロ作ったらバカにしたかもねさんこんばんわ

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年12月30日 at 13:58
      Permalink

      今年の野菜の売れ行きはどうですか。

      Reply
  • 2015年12月30日 at 18:13
    Permalink

    暖冬で全部腐りました

    Reply

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