崩壊する「フレンド」という言葉

 

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ネトゲやソシャゲでの友人を「フレ」と呼ぶ人が居る。

僕はこの「フレ」と言う呼び方に対してどうも抵抗がある。

何故かと言われるとハッキリ言えないので何となくの理由を書いていこうと思う。

 

ネット上で「友達」と言うとリアルの友人(この「リアル」と言う表現もあまりスキじゃないのだが)を

指す事が多い、というかそういう認識になっているのだと勝手に思っている。

恐らく皆、ネットでの友人を「フレ」、現実での友人を「友達」と位置づけているのだろう。

 

ではこの「フレ」と言う単語がどこから来ているのか?

これも大方予想がつくが、大抵のゲームでは「フレンド」と言うシステムが定着している。

プレイしていく中で気の合う人や、知り合った人を「友達」として扱い、それを登録していくシステム。

それが「フレンド」だ。

 

が、本当にそうだろうか。

 

ソシャゲ、ブラゲの類が大嫌いなかもねさんも、稀にではあるがそういった俗物に手を出す事がある。

「興に乗じた」、とでも言っておこうか、そういったゲームをプレイしたときに必ずある項目、

「フレンド」だが、こういったゲームの「フレンド」と言うのは、どうも前述した物とは趣向が違うように思える。

 

大抵の簡易的なゲームとも呼べないゲームと名乗るソシャゲブラゲスマホゲーの数々では

「フレンド」とは「どっかの誰かさんリスト」であり、ほぼコミュニケーションを取る事なく、

ある時は自分の都合で力を借り(もちろん相手が操作するわけでもなし)、

ある時はただ同じチームやらクランやらギルドと言うだけで自分に利益をもたらす存在となっている。

 

果たしてこれは「フレンド」と言える存在なのだろうか?

 

もちろん知り合いや現実の友人を誘う事なんかも出来るゲームもあれば、

コミュニケーションを取る為の手段としてのフレンド機能を有しているゲームもある事は知っている。

だが、大半のゲームではただ使い捨てにされる「駒」だったり「傭兵」だったりするだけの

「フレンド」と言う名のどっかの誰かさんが量産されているのが現実だ。

 

ようするに何が言いたいかと言うと、「フレンド」と言う言葉がどんどん陳腐化していると言うことだ。

 

話を少し戻して、一般的なネットゲームのフレンドを考えてみる。

MMOやMOと言った多人数参加型のゲームでは機能だけ見れば「フレンド」と言うものは機能しているように見える。

だが実際、「フレンド」の定義は人それぞれ違う事に気づいているだろうか。

例としてあげてみよう。

 

  1. じっくり時間をかけて話しこんでやっとフレンドになる人
  2. ただ2,3言話しただけでフレンドになる人
  3. 同じチーム、ギルドにいるからフレンドになる人
  4. 一緒にプレイをして楽しかった、印象に残った、上手かった強かったからフレンドになる人
  5. 人数集めの時に呼べそうだからフレンドになる人

 

パターンとしては大きく分けて3つになると思う。

 

1つ目は「信頼」の証としてのフレンド。

1や3や4のように、相手の素性をわかった上でないとフレンドに出来ないタイプ。僕も割りとコレ。

誰だか知らん奴をフレンドにするよりは厳選して選びたいタイプ。

 

2つ目は「とりあえず」のフレンド。

2や3のようにとりあえず便宜上フレンドになっておくタイプ。名刺交換のようなもの。

ここで会ったのも何かの縁ですし、でフレンドするので自然と数は増えていく。

 

そして3つ目は4や5のような「連絡先」としてのフレンド。

ソシャゲ思考でのフレンドをするタイプ。フレンド=赤の他人である。

とにかく数を増やす事を目的とし、自らのプレイを効率的にする為のフレンドを確保する。

 

さて、この3つのタイプのうちどれが最も正しいフレンドか?

解っていると思うが正解は存在しない。

これこそが「フレンド」の定義が曖昧たる原因であると僕は推測する。

それは「ゲーム」がフレンドをそういった目的で「利用」される事を想定している作りだからだ。

使い方の全てはユーザーに委ねられている、などというのは詭弁である。

 

感情的に正しい「フレンド」は1番のフレンドであるとも言えるし、

システムが想定している正しい「フレンド」は3番のフレンドであるとも言える。

2番は恐らくその中間だろう。

 

仮に結論を出すとすれば「ゲームと言うシステム」が支配する世界で「友達」は存在しないと言える。

すなわち、ゲームにおける共にプレイする仲間は「フレ」であり、

支配者の居ない現実世界では効率や利用といった概念のない「友達」となる。

僕はこう考えている。

 

だからこそ、何か「フレ」と言う言い回しが引っかかる。

利便性や効率性を考えただけの「フレ」と言うシステムに振り回されて、

「友達」としての「フレ」を忘れては居ないだろうか。

 

「いやーこの間フレとダンジョンいったんだけどさ…」

「人数足りないならならフレ呼ぼうか?」

「あの人は○○さんのフレ繋がりなんだ~」

 

どうだろう、改めてみるとものすごく冷たい何かを感じないだろうか。

たかがゲーム、されどその向こうには人が居る。

 

今一度考えてみるべきだと思わんか。なぁ、アナベル?

 

■この記事を書いた人

Kamo'ne
Kamo'ne
オープンワールド、アクションMO・MMO大好き人間。
現在はFF14を中心にプレイ中。
ネトゲでは必ず魔法使い系でプレイする傾向にあり。

6 thoughts on “崩壊する「フレンド」という言葉

  • Annabel
    2015年11月20日 at 18:56
    Permalink

    ゲーム内と現実どっちも友達がいないんですが何を考えたら良いんですか?
    月々の友達料の値段の事を考えれば良いんですか?
    あと記事長いです。

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年11月20日 at 19:56
      Permalink

      悪かった。

      Reply
  • TyoTyo
    2015年11月22日 at 19:12
    Permalink

    >それは「ゲーム」がフレンドをそういった目的で「利用」される事を想定している作りだからだ。

    MOやMMOは複数人でプレイされるのを想定されているわけだから、言ってしまえば、フレンドに限らず全てのコミュニティーが利用されていることになるだろうな。
    でもフレンドになるきっかけが不純であったり、不自然であったとしても、そこから相手と様々な関わりを持って関係性が変わっていくところがネトゲの面白いところだと思う。
    名刺交換しまくった”フレ”が”友達”に変わるかはプレイヤー次第だ。そうだろフランティス?

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年11月23日 at 01:02
      Permalink

      そのとおり。
      が、それを最近のプレイヤー自身が忘れていると言うか意識すらしていないんじゃないかと思う。
      一つの原因にはスマートフォンやらPS3、PS4からのライトプレイヤー層が
      オンラインゲーム界に参入している事にもあると思う。
      今ネトゲ界は衰退期を終えてまた黎明期に入ろうとしているんじゃないだろうか。
      業界もプレイヤーも。
      そうだろ、フランティス。

      Reply
  • 2015年12月20日 at 08:43
    Permalink

    いつのまにこんな記事が…
    ていうかなんか名指しされてるし。

    フレの定義?
    そんなもん…自分が「この人ならまた遊びたいな」って思えばフレンド申請するし、向こうから申請が来ればよっぽどヤな感じの人じゃなきゃ承認するよー

    申請するタイミングが初対面の時なのか何度か遊んだ後なのかは気分次第。
    いちいち自分の中でも定義なんか設けてないよ!

    でもFFに限って言えば、フレの名前は色が変わって表示されるシステムのおかげで、FCやLSで同じ人なんかはフレになっておこうって思いもあるけどねw

    Reply
    • Kamo'ne
      2015年12月20日 at 11:20
      Permalink

      ここで言いたいのはフレの定義じゃない。「フレ」と言う単語に関しての定義だ。
      結局のところ、自分が「友達」と認めた相手ならそれは紛れも無い「友達」であり、
      便宜上の「フレ」であればそれこそこの記事で言う陳腐化した「フレ」に近い存在なんだろう。

      >でもFFに限って言えば、フレの名前は色が変わって表示される…

      これもシステムに支配された世界のフレの一例とも言えるな。
      別に悪く言っているわけじゃないぞ?

      でも僕は正直この名前の色変わるシステムはあまり好かない。
      確かに便利なときもあるが、例えば街中で移動中にたまたますれちがった時なんかに、
      「気付かない」事が出来ないくらいに目立つから、スルーする事ができない。
      ちょっと急いでるときなんかに誰かにSayで話しかけられても、スルーしたらお互いに気分が悪い。

      そこもシステムで補うのであれば、前にも言ったがやはりMoEの「こんにちは」システムは最高だったと思う。
      これで一記事かけそうだわ、書くかな。

      Reply

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